「映画クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦」(以後「ブタのヒヅメ」)は面白い上に泣ける作品です。
本記事ではそんな「ブタのヒヅメ」の感想を見どころを挙げつつ紹介していきます。
『ブタのヒヅメ』は笑いと感動を両立した、映画クレヨンしんちゃん史上屈指の傑作です。
- 「ブタのヒヅメ」のあらすじや、声優・主題歌などの基本情報
- 「ブタのヒヅメ」の感想
※本記事では物語の核心に触れている場合があります。あらかじめご了承ください。
「ブタのヒヅメ」のあらすじ│秘密結社「ブタのヒヅメ」を追って、しんのすけたちは…
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あらすじは次のとおり。
しんのすけたち「カスカベ防衛隊」は幼稚園のイベントで屋形船に乗っていた。
すると突如、巨大な飛行船によってさらわれてしまう。
しんのすけたちをさらった正体は悪の秘密結社「ブタのヒヅメ」だった。
ニュースでしんのすけたちが事件に巻き込まれたことを知ったひろしとみさえ。
そんなひろしとみさえの元に秘密組織「SML(Seigino Mikata Love)」の「筋肉」という人物が現れる。
ひろしとみさえは、しんのすけたちを救い出すため、筋肉とともにブタのヒヅメの元へ向かうのだが…。
「ブタのヒヅメ」の基本情報│スタッフは?声優は?主題歌は?
『ブタのヒヅメ』の基本情報について押さえておきましょう。
スタッフについて。
- 監督:原恵一
- 演出:水島努
- 脚本:原恵一
ちょっぴりコラム【クレヨンしんちゃん映画と監督】
クレヨンしんちゃんの映画は作品によって監督が異なります。
監督によって同じ「クレヨンしんちゃん」でも作風は異なってきます。
クレヨンしんちゃんの映画を見るときは、ぜひ「監督は誰なんだろう?」とチェックしてみてください。
キャストについて。
おなじみのキャラクターのほかに、次の方が映画キャラクターの声優を務めています。
- 三石琴乃:お色気
- 玄田哲章:筋肉
- 石田太郎:マウス
- IZAM:IZAM(本人役)
他に、「ぶりぶりざえもん」役の塩沢兼人、「マンガ家」役として原作者の臼井義人が出演しています。
参考:映画クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦 – 作品情報・映画レビュー -KINENOTE(キネノート)(2022年5月28日アクセス)
「ブタのヒヅメ」の感想│泣ける!笑える!ラストは感動必至
それでは『ブタのヒヅメ』の感想について、見どころを挙げながら紹介していきます。
大爆笑!「みさえ&ひろしvs.筋肉」のトイレ争奪戦
しんのすけが悪の秘密結社「ブタのヒヅメ」に連れ去られたことを知ったみさえとひろしの元に、これまた秘密組織SMLの「筋肉」という人物が現れます。
SMLというとちょっとカッコよさそうに聞こえます。
が、実は「Seigino Mikata Love(正義の味方ラブ)」の略称で、「いやいや、英語とか外国語の略称かと思ってたら日本語かい!」とツッコミを入れたくなります。
筋肉というのも、もちろん本名ではなく、コードネームです。
かなりふざけきった組織です。
と、そんな筋肉がみさえとひろしの元にやってきたのは、しんのすけたちが連れ去られた事件を解決するためなのでした。
でも、ふざけた名前の組織の怪しい人物が突然家に入ってきたわけですから、野原家としてはとても信用できません。
みさえとひろしは、自分たちも事件の捜査に同行させるよう筋肉に尋ねるわけですが、危険なので断られてしまいます。
そこでみさえとひろしが取った行動が、筋肉に出したお茶に下剤を加えるというものでした。
しかも、大量に。
頑丈そうな筋肉でもさすがにこれはアウト。
猛烈にトイレに行きたくなったのでトイレを貸してくれと言います。
そして、「それなら自分たちも連れていけ」、そうみさえとひろしは答えます。
主張を譲らない、筋肉と、みさえとひろし。
トイレ争奪戦の開始です。
ここまでの展開だけでも、色々ぶっ飛んでて面白いわけですが、この争奪戦がまた面白いんです。
内容はふざけているのに、普段とは異なる劇画調で描かれシリアスっぽいのが笑えます。
さて、筋肉は無事漏らさずトイレにありつけるのか…?
ぜひ実際に見て確認してみてください。
野原一家だけじゃない!カスカベ防衛隊も大活躍
『ブタのヒヅメ』では、野原一家はもちろんのこと、カスカベ防衛隊も大活躍。
しんのすけ含むカスカベ防衛隊は、「ブタのヒヅメ」に連れ去られるわけですが、ただ閉じ込められているわけではありません。
映画キャラクターの「お色気」と共に「ブタのヒヅメ」の飛行船からの脱出を試みたり、「ブタのヒヅメ」の本拠地に乗り込んだりします。
クレヨンしんちゃんの映画では、野原一家だけ、それともカスカベ防衛隊だけ活躍するというパターンが多いですが、『ブタのヒヅメ』はどちらの活躍も楽しむことができます。
悪の秘密結社の陰謀を阻止するため、ぶりぶりざえもんは正義に目覚める
これが『ブタのヒヅメ』の一番の見どころだという人も結構多いかと思います。
悪の秘密結社「ブタのヒヅメ」によって生み出されたコンピューターウイルス。
そのウイルスの外見は、しんのすけの「ぶりぶりざえもん」のラクガキをもとに実は作られていたのでした。
つまり、厳密に言うと、『ブタのヒヅメ』に出てくるぶりぶりざえもんは、本物のぶりぶりざえもんではありません。
ぶりぶりざえもんの見た目をしたコンピューターウイルスであり、純粋な悪の存在だと言えます。
でも、そもそも本物のぶりぶりざえもんだって、「私は常に強い者の味方だ」という有名なセリフがあるように、悪役と見間違えてしまいそうなくらいズルい考えをします。
参考: 私は常に強い者の味方だ (わたしはつねにつよいもののみかただ)とは【ピクシブ百科事典】(2022年5月28日アクセス)
なので、視聴者としては、本物のぶりぶりざえもんらしく感じます。
そんなぶりぶりざえもんの見た目をしたウイルスを消去するために、しんのすけはコンピューターに入ります。
そこでは、ぶりぶりざえもんは、しんのすけから「ぶりぶりざえもんの冒険」という物語を聞かされます。
その物語のなかでは、ちょっとした人助けをしながらぶりぶりざえもんが宝物を目当てに山を登ります。
結局宝物はありませんでしたが、人助けをしながら必死に登ってきたぶりぶりざえもんにとっては、もっと美しいものを手に入れたように思えたのでした。
そんな心温まる物語を聞いてぶりぶりざえもんが改心したときが、コンピューターウイルスとしての終わりのときなのでした。
優しさを手に入れたぶりぶりざえもんは静かに消えてしまいます。
その後、このコンピューターのある「ブタのヒヅメ」の本拠地は爆発することになったので、しんのすけたちは脱出を試みます。
脱出にもう間に合わないかと思ったその時、幻となったぶりぶりざえもんが、しんのすけたちを脱出させるために、乗っている飛行船を持ち上げるのでした。
この一連の流れが本当に素晴らしく、ぶりぶりざえもんファンはもちろんのこと、誰もが感動するシーンです。
このシーンを見るためだけに『ブタのヒヅメ』を見ても、決して損ではないでしょう。
「ブタのヒヅメ」は笑いと感動を両立した屈指の名作
秘密組織SMLに秘密結社ブタのヒヅメという壮大な設定のもと繰り広げられる、クレヨンしんちゃんならではの「笑い」と、ぶりぶりざえもんのシーンに見られるような涙必至の「感動」…。
この笑いと感動を高いレベルで両立しているのが、『ブタのヒヅメ』です。
まだ見たことないという方も、すでに視聴したことのある方も、これを機会にぜひ見てみてください。
次のサイトで視聴できます。
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