本記事では、電子書籍と紙の本の特徴を比較して、それぞれの利点と注意点について紹介します。
どのように使い分けるのが良いのかについても解説。
ちなみに、紙の本を「買うこと」と「借りること」の比較や、「紙の本が読めるサービス」の紹介については次の記事で行っています。
※本記事の情報は原則として執筆時点のものです。情報は変更されている場合があります。正確な情報については公式サイトをご確認ください。
電子書籍と紙の本を比較
電子書籍と紙の本の比較結果がこちら
電子書籍と紙を独自に9つの要素で比較した表を作りました。
比較要素 | 電子書籍 | 紙の本 | |
1 | 収納力(多くの本を収納できる?) | 〇 | × |
2 | 持ち運び(本を手軽に持ち歩ける?) | 〇 | △ |
3 | 耐久性(長い間保存しても痛まない?) | 〇 | △ |
4 | 読みやすさ(読みやすい?) | 〇 | △ |
5 | 入手性(買ってすぐに読める?) | 〇 | △ |
6 | 品揃え(本の種類は豊富?) | △ | 〇 |
7 | 参照性(開きたい場所をすぐ開ける?) | △ | 〇 |
8 | お手軽さ(読むために準備しなくて良い?) | × | 〇 |
9 | 中古の有無(中古で売買できる?) | × | 〇 |
それでは、それぞれの比較要素ごとに説明していきます。
比較①:収納力(多くの本を収納できる?)
- 電子書籍:〇
- 紙の本:×
収納力について。
電子書籍はデータとして書籍を保存します。
そのため、大量に電子書籍を持っていても、現実の部屋でスペースを取ることはありません。
紙の本は増えれば増えるほど現実の部屋を圧迫し、より多く収納するために本棚まで必要となってしまいます。
比較②:持ち運び(本を手軽に持ち歩ける?)
- 電子書籍:〇
- 紙の本:△
持ち運びについて。
電子書籍は、読むための端末(スマホやタブレットなど)の保存容量が許す限り、1つの端末で何冊も持ち歩くことができます。
紙の本は、1冊や2冊ほどならバッグやリュックに入れても気になりません。
しかし、それ以上持ち歩きたいとなると重くなってしまい、持ち運びは微妙となります。
比較③:耐久性(長い間保存しても痛まない?)
- 電子書籍:〇
- 紙の本:△
耐久性について。
電子書籍は、データなので現実のモノのように痛むことがありません。
時間が経過してもキレイなままです。
紙の本は、時間の経過とともに光や空気の影響を受け、紙が変色したり、もろくなったりします。
比較③:読みやすさ(読みやすい?)
- 電子書籍:〇
- 紙の本:△
読みやすさについて。
電子書籍には、電子書籍を読むためのアプリなどによっては、文字を拡大したり、文章中の分からない言葉を調べる辞書機能があったりします。
それに、端末がスマホやタブレットだったりバックライト機能のある電子書籍リーダー[電子書籍を読むための端末]の場合は、暗い中でも読書を楽しむことができます。
紙の本は、本を実際に手に取って読むことから文字を追いやすいですが、読みやすさは書籍ごとのスタイルによって変わってきます。
見やすい大きさの文字であったり、見にくいフォントが用いられている場合があるでしょう。
比較④:入手性(簡単に買ってすぐ読める?)
- 電子書籍:〇
- 紙の本:△
入手性について
電子書籍はインターネットで購入後すぐに読むことができます。
紙の本は本屋へ買いに言ったり、インターネットで購入後に配送を待つ必要があります。
本屋では実物を眺めることができ、それだけでも楽しいくらいですが、時間はどうしてもかかってしまいます。
比較⑤:品揃え(本の種類は豊富?)
- 電子書籍:△
- 紙の本:〇
品揃えについて。
電子書籍は、紙の本として出版されているもの全てを読めるわけではありません。
特に紙の本で中古でしか入手できないものが電子書籍としても販売されているかどうかは、出版社によるところが大きいでしょう。
紙の本は、昔からの媒体であるだけに、最新のものから古いものまで探し回れば手に入る可能性があります。
「新品が売ってない!」となっても、中古なら売られている場合があります。
比較⑥:参照性(開きたいページをすぐ開ける?)
- 電子書籍:△
- 紙の本:〇
参照性について。
電子書籍は、文章内検索の機能がある場合は確かにあり、本で調べものをする場合には便利です。
ただ、「今読んでるところから数ページ先を見たい!」とか「あれ、あの話ってどこで出てきたっけ?たしか数十ページ前なんだけど…」という場合、パッと目的の箇所を開くのは難しいです。
紙の本は、もちろん文章内検索の機能は無いものの、自由にページを行き来できるため、ページ間を頻繁に往復することができます。
比較⑦:お手軽さ(読むために準備は必要?)
- 電子書籍:×
- 紙の本:〇
お手軽さについて。
電子書籍は、読むためにスマホやタブレットなどの端末や専用の電子書籍リーダーが必要となります。
それに伴い、最低限の設定作業も必要になってきます。
紙の本は、手に入れたらすぐに読み始めることができます。何かを用意する必要はありません。
比較⑧:中古の有無(中古で売買できる?)
- 電子書籍:×
- 紙の本:〇
中古の有無について。
電子書籍は、書籍をデータとして読むということです。
データに中古という考えはないため、電子書籍はいつも新品価格で買うことになります。
ただし、読み放題サービスなどがあり、補うことは可能です。
紙の本は、新品で買うことはもちろん、中古で安く買うことができます。
読まなくなったら中古として売ることもできます。
電子書籍と紙の本、どっちを選べば良い?
これまで、電子書籍と紙の本の長所・短所を比較してきました。
それではどっちを選べば良いのでしょうか?
続けて紹介していきます。
もう一度、表を確認しておきます
ひとまず全ての要素を比較し終わったので、最初に掲載していた比較表を改めて載せて確認しておきましょう。
比較要素 | 電子書籍 | 紙の本 | |
1 | 収納力(多くの本を収納できる?) | 〇 | × |
2 | 持ち運び(本を手軽に持ち歩ける?) | 〇 | △ |
3 | 耐久性(長い間保存しても痛まない?) | 〇 | △ |
4 | 読みやすさ(読みやすい?) | 〇 | △ |
5 | 入手性(買ってすぐに読める?) | 〇 | △ |
6 | 品揃え(本の種類は豊富?) | △ | 〇 |
7 | 参照性(開きたい場所をすぐ開ける?) | △ | 〇 |
8 | お手軽さ(読むために準備しなくて良い?) | × | 〇 |
9 | 中古の有無(中古で売買できる?) | × | 〇 |
表を確認し終えたところで、電子書籍と紙の本はそれぞれどういう方にオススメか紹介していきます。
電子書籍はこういう方にオススメ
電子書籍はこういう方にオススメです。
- 大量の本をどこにでも持ち運んで、様々な状況で身軽に読書したい
- 時間が経っても本をキレイに保存したい
- 買ってすぐに読みたい
紙の本はこういう方にオススメ
紙の本はこういう方にオススメです。
- 思いついたときにパッと気になるページを開きたい
- 端末を用意しないで読書したい
- 新品から中古まで色々な選択肢が欲しい
電子書籍と紙の本を状況によって使い分けるのがオススメ
電子書籍と紙の本はそれぞれ長所と短所があり、便利となる状況は異なります。
そのため、結局のところ、状況によって使い分けるのがオススメです。
電子書籍と紙の本の特徴を掴んだところで、実際に電子書籍や紙の本を読めるサービスを紹介していきます。
電子書籍が読みたい!オススメのサービスを紹介
電子書籍を利用できるサービスについてご紹介します。それぞれ見ていきましょう。
Amazon│「Kindle」・「Prime Reading」・「Kindle Unlimited」
「Kindle」(キンドル)はAmazonで買うことのできる電子書籍です。
Amazonのサービスをよく利用している方は「Amazonポイント」が貯まるのでオススメです。
公式サイトをチェックする
→「Kindle」(電子書籍)販売ページ
KindleはiOSやAndroidといったスマホ、MacやPCから利用できるのはもちろんのこと、専用端末として「Kindle電子書籍リーダー」や、Kindleを含むAmazonのサービスをフル活用できる「Fireタブレット」も用意されています。
公式サイト(Amazon)をチェックする
・「Kindle電子書籍リーダー」販売ページ
・「Fireタブレット」販売ページ
Amazonの電子書籍であるKindleをフル活用したいなら、やはり「Amazonプライム」(アマプラ)に加入しておきたいところ。
Amazonプライムは、月額500円(税込)で、「Prime Reading」(プライムリーディング」という読み放題サービスが利用できるようになる上に、買い物がもっと便利になるほか、映画やアニメ、音楽まで楽しめるという至れり尽くせりなサービスです。
→「Amazon Prime」を30日間無料で体験する
Amazonにはさらに「Kindle Unlimited」(キンドルアンリミテッド)と呼ばれるサービスもあります。
Kindle Unlimitedでは、月額980円(税込)で200万冊以上の電子書籍が読み放題です。
電子書籍を読み漁りたい方にオススメです。
30日間の無料体験つき。
→「Kindle Unlimited」を30日間無料で体験する
(2022年11月23日時点)
楽天│「楽天Kobo」・「楽天マガジン」
「楽天Kobo」は「楽天ブックス」で買うことのできる電子書籍です。
楽天のサービスをよく利用している方は「楽天ポイント」が貯まるのでオススメです。
公式サイト(楽天ブックス)をチェックする
→「楽天Kobo」(電子書籍)販売ページ
楽天KoboはiPhoneやAndroidといったスマホ、WindowsやMacといったパソコンから利用できるのはもちろんのこと、「楽天Kobo電子書籍リーダー」として専用端末も用意されています。
公式サイトをチェックする
→「楽天Kobo電子書籍リーダー」販売ページ
また、楽天では、別冊やムックを含む1000誌以上が読み放題の「楽天マガジン」と呼ばれるサービスがあります。
月額418円(税込)もしくは年額3980円(税込)で、31日間の無料体験つき。
こちらも楽天ポイントを貯めることができます。
公式サイトをチェックする
→楽天マガジン
(2022年11月23日時点)
電子書籍はどこで買えるの?
次に、電子書籍を購入できるサービスについて紹介します。
eBookJapan(イーブックジャパン)
「eBookJapan(イーブックジャパン)」では、マンガを中心とした80万冊以上の電子書籍を購入することができます。
そのうえ、2,800冊以上のマンガを常に無料で読むことができます。
セールをはじめとするキャンペーンはもちろん開催されているので要チェックです。
初回ログインの方限定で最大6回まで使える「半額クーポン」が配布されています。
公式サイトをチェックする
→イーブックイニシアティブジャパン eBookJapan
(2022年5月27日時点)
DMMブックス
「DMMブックス」では、250,000冊以上の電子書籍を購入することができます。
DMM限定のコミックも多数配信されています。
公式サイトをチェックする
→DMMブックス
(2022年5月27日時点)
ギャラクシーコミック
「ギャラクシーコミック」は、月額コース制でポイントが付与され、そのポイントでマンガを購入することができます。
例えば、月額330円(税込)の「ギャラクシーコミック300」というコースでは300ポイントが付与され、月額10,000円(税込)の「ギャラクシーコミック10000」というコースでは10,000ポイントが付与される仕組みです。
ギャラクシーコミック独占で先行配信されているタイトルがあり、いち早く人気作品を楽しむことができます。
また、作品を読むにあたって、専用アプリはインストール不要のため、スマホの容量を心配する必要はありません。
公式サイトをチェックする
→ギャラクシーコミック
(2022年5月27日時点)
music.jp(ミュージックドットジェイピー)
「music.jp(ミュージックドットジェイピー)」は、動画や音楽、マンガなど、さまざまなエンタメコンテンツを楽しむことのできるサービスです。
music.jpでは、月ごとに与えられるポイントを使ってコンテンツを楽しむことのできる「コース制」を採用しています。
コース制の概要は次の表のとおりです。
月額料金(税込) | 付与ポイント | |
500コース | 500円 | 1,050ポイント |
1000コース | 1,100円 | 1,600ポイント |
1780コース | 1958円 | 2,958ポイント |
※「付与ポイント」は、全作品に利用できる「通常ポイント」と動画作品のみに利用できる「動画ポイント」を合算したポイントです。詳細は公式サイトをご覧ください。
※なお、表で紹介しているコースの他に、月額990円(税込)の「NODまるごと見放題パック」もあります。このコースでは、NHKオンデマンドで配信中のすべての番組が見放題となります。
本ページのキャンペーンからmusic.jpに登録すると、30日間の無料お試し期間を利用できます。
さらに、毎月もらえるポイントが増量され、通常1,922ポイントと動画3,000ポイントを毎月手に入れることができます。
色々なタイプのコンテンツを楽しみたい方にオススメです。
公式サイトをチェックする
→music.jp
(2022年6月6日時点)
コミック.jp
「コミック.jp」では130,000作品以上のマンガが配信されている上に、無料で読めるマンガも充実しています。
購入時には10%分のポイントがキャッシュバックされ、購入した本はコミック.jpを退会した後も読むことができます(一部例外あり)。
しかも、アプリでもブラウザでも読むことができます。
アプリを利用すればオフラインで読めますし、ブラウザならダウンロードする必要ないのでスマホなどの端末の保存容量が少ない人でも楽しむことができます。
本キャンペーンから入会すると30日間無料で利用することができます。
公式サイトをチェックする
→ コミック.jp
(2022年11月23日時点)
その他に電子書籍を読めるサービスはあるの?
ここではその他に電子書籍を読めるサービスを紹介します。
- 【レンタル型】「DMMコミックレンタル」
公式サイトをチェックする
→ 1冊115円のDMMコミックレンタル! - 【レンタル型】「Renta!」
公式サイトをチェックする
→ お得なレンタル作品多数!漫画読むならRenta! - 【無料+有料コイン型】「スキマ」
公式サイトをチェックする
→ スキマ
(2022年11月23日時点)
【おわりに】読書で生活をより豊かに!
電子書籍と紙の本の特徴、そして利用できるサービスについて紹介しました。
みなさんのライフスタイルにあった読書で生活をより豊かにしていきましょう。
ちなみに、紙の本を買うこと・借りることの比較と、紙の本を利用できるサービスの紹介については次の記事で行っています。
こちらも是非ご覧ください。